【エア×電動トレキット】エアシリンダと電動アクチュエータの使い分けをマスター
ワークを搬送する、持ち上げる、回転させる、つかむ、クランプする、圧入する、などの仕事をさせるアクチュエータには空気圧式、電動式、油圧式などがあります。
昨今では油圧は安全や作業環境上の面で敬遠され、主には空気圧式か電動式で選択を迫られるケースがほとんどです。空気圧式のアクチュエータはエアシリンダ、電動式のアクチュエータは電動アクチュエータやロボシリンダーなどと呼ばれます。
エアシリンダと電動アクチュエータ、場面によって適切な方を選べるようになるためには、両方を実際に使い比べてみるのが1番の近道です。そんな時に最適なのがエア×電動トレキットTRK-AE01シリーズ。
本記事では、エアシリンダと電動アクチュエータの基礎的な知識、使い方、それぞれの使い分けまでマスターできるトレーニングキットTRK-AE01シリーズについて詳しく紹介します。
同一パネル上にエアシリンダと電動アクチュエータを搭載
エア×電動トレキットでは、同形状、同サイズのエアシリンダと電動アクチュエータを搭載しています。
両方の動作、機器構成、動かし方を隣り合わせで体感しながら比べられるため、その違いやそれぞれの特徴がより明確に分かるようになります。
アクチュエータ部分だけではなく、エアなら電磁弁、電動ならコントローラなど、それぞれを動作させるために付随する機器も異なります。それら違いを比較することでそれぞれの動作原理など基礎知識も自然と身につくのが比較キットの良いところです。
制御用PCソフト搭載でモード選択による多彩なトレーニングが可能に
エア×電動トレキットでは制御用のPCソフトを搭載しており、手動ボタンを押しての動作だけではなく、自動運転動作を実施することが可能になっています。お手持ちのパソコンとつないで、より実運用に近いトレーニングが実施できます。
自動運転モードではエアと電動の特徴や使い分けのポイントが分かるような動作パターンを複数用意しています。
それだけではなく、電動アクチュエータを使用するのに必須となる設定作業をパソコン上で実際に体験できるプログラムも用意。これにより初心者には敬遠されがちな制御面のスキルも身につき、動かすために必要な基礎をしっかりマスターすることができます。
実践的なスキルが身につく豊富なトレーニングプログラム
エア×電動トレキットでは基本知識はもちろん、実践に活かせるトレーニングプログラムをいくつも用意しています。
エアと電動の基本構成が分かる
エアシリンダと電動アクチュエータ、そしてそれらを使用するために必要な機器とその接続方法について学ぶことができます。
エアと電動の動力の違いが分かる
エアと電動では動力源が異なります。このような基礎中の基礎から学べるトレーニングプログラムが組まれています。
エアと電動の位置決めの違いが分かる
エアと電動の大きな違いとして、停止する位置を調整する方法が挙げられます。実際の動きを見てその違いを目の当たりにすることができます。
エアと電動の速度調整の違いが分かる
エアと電動では速度の調整方法も異なります。実際に調整してみてその違いを体感して覚えることができます。
エアと電動の推力の違いが分かる
エアと電動では推力にも大きな差があります。また、圧入やクランプなどワークに押し付けるような力を加える際の動きも違いがあり、このような違いも含めて学習することができます。
電動のティーチング体験ができる
電動アクチュエータは位置や速度を設定するのにティーチングという作業が必要になります。その作業を実際に体験することで実践に活かせるスキルを習得できます。
エアと電動の動作信号の違いが分かる
エアや電動を動かすにはPLCやパソコンからの動作信号が必要になりますが、その信号の入力方法にも違いがあります。エア×電動トレキットでは、備え付けられた押しボタンやトグルスイッチで動作信号の入力方法についても体験することができます。
エアと電動の出力信号の違いが分かる
エアでも電動でも、装置の運用ではこれらからの出力信号を得ることが必要です。「アクチュエータが動いた(動き終えた)」ということをPLCやパソコンに伝えてから次の動作に移したいというケースが多々あるためです。エアと電動のそれぞれの出力信号の出し方もトレキットでは学ぶことができます。
エアと電動の良し悪しが分かる
同梱しているマニュアルでは比較のまとめを掲載しています。上記のトレーニングを通してエアと電動のさまざまな違いを体感し、その上で比較内容を確認することにより認識をさらに深めることができます。
トレーニングの講義マニュアル完備で講師不在の心配なし
エア×電動トレキットにはトレーニングマニュアルが備え付けられています。マニュアルは講習会を想定して作られており、手順通り実施するだけで講義を受けたような効果が得られる内容になっています。
そのため、講師の方に例え知識がなかったとしても、事前にマニュアルの手順に沿って予習するだけで問題なく講習を実施することが可能になります。さらには、仮に講師がいない状況でも、受講者がマニュアルに沿ってトレーニングを実施するだけで十分な効果が得られます。
マニュアルがあれば、「講師をできる知識を持った人がいない」「まともな講習会を実施できる自信がない」といった心配は無用です。
アタッシュケース収納で保管や持ち運びも安心
トレキットはアタッシュケースに収納されています。講習会をしない時期などは安心して保管しておけますし、保管場所から講習の実施場所までの持ち運びもしやすくする配慮がされています。
アタッシュケースのサイズは幅470mm、奥行357mm、高さ176mm、トレキットを含めた重さは7.5kgです。
便利なだけでなく、保管中に何らかの衝撃で破損したり、埃が被って電気部品を故障させたり、持ち運び中の落下による破損など様々な懸念からトレキットを守ります。長期的に安心して使用することが可能になっています。
仕様・価格について
エア×電動トレキットの基本仕様は以下の通りです。
型番 | TRK-AE01 |
価格(税抜) | 489,000円 |
供給圧力範囲 | 0.4~0.7MPa |
テキスト添付 | 〇 |
サイズ(ケース含む) | 470×357×176 |
重量(ケース含む) | 約7.5kg |
電源電圧 | AC100V |
また、本トレキットの利用には次の環境に適したPCのご用意が必要です。
項目 | 内容 |
OS(オペレーションシステム) | Windows 11/10 64bit |
CPU | Intel Celeron CPU N3050 1.60GHz以上 |
必要メモリ | 4GB以上 |
必要ディスク容量 | 10GB以上の空き領域 |
必要なソフトウェア | Microsoft Excel |
カタログダウンロード
エア×電動トレキットのカタログは以下よりダウンロード可能です。
エア×電動トレキットの購入について
エア×電動トレキット「TRK-AE01」は以下Trekit Shopのリンクよりお見積り、ご購入いただけます。
お見積り、ご購入までの流れは以下の通りとなります。
- 上記のリンク(ボタン)よりお見積を依頼してください
- 販売店の多摩チヨダより数日以内に見積書が届きます
- ご購入の場合は多摩チヨダへ発注書を送付ください
- 製作開始→完了後に発送
(取引条件は個別に相談となります)
また、クレジットカード支払いをご希望の場合はTrekit Shop(BASE版)よりご購入ください。
エアシリンダと電動アクチュエータは多くの自動装置で必要となるアイテムです。これらの知識は装置を扱う上で必須と言って過言ではありません。将来のエンジニア育成すべく、エア×電動トレキットで基礎知識、使用方法、使い分けをマスターしていきましょう。