空気圧機器の基礎学習!専用トレーニングキット(テキスト付)の紹介
空気圧機器をこれから勉強したい、もしくは社内の新入社員に勉強させたいといった時、座学や本を見るだけでは中々イメージがつきづらいものです。
自分の手で自分のタイミングで、実際に空気圧機器に触れて動かしてみるのが1番の手っ取り早い勉強となる、これは間違いありません。
そこで、本記事では空気圧機器の基礎が学べるトレーニングキットの紹介します。空気圧機器の基礎的な内容を一通り学びたい方は必見です。
トレーニングの要求度に合わせて選べる4機種をラインナップ
空気圧機器トレーニングキットは、実施したいトレーニングの要求度によって4機種から選ぶことができます。
スタンダードタイプTRK-A01
空気圧機器トレーニングキットのベースとなるモデルです。これがあれば空気圧機器の基礎的な知識を身につけることができます。
フィルタやレギュレータなどFRL、電磁弁の各種切替タイプ、エアシリンダは単動と複動の2種、その他に残圧排気弁やスピコンなどの補器といった空気圧の基本となる機器が網羅されています。
エアシリンダや電磁弁の切替タイプ別の動きを体感できるだけでなく、エアシリンダの推力も体感できる工夫が施されています。
ハイクラスタイプTRK-A01-H
スタンダードタイプに対し、さらにトレーニング内容を充実させたハイクラスタイプです。エアシリンダ等の基本的な内容に加え2つのトレーニング項目が追加されています。
一つは真空吸着が体感でき、どのような機器にて真空エアが作られるのがを習得することができます。
もう一つは2種類のエアブローノズルが用意されており、効率的なエアブローを体感でき、省エネ化などより実践的なスキルを幅広く身につけることができます。
ローコストタイプTRK-A01-L
トレーニング内容をできるだけ削ることなくコストを極力抑えたローコストタイプです。スタンダードタイプとの大きな違いは電気を使わないこと。
電磁弁の切替には電気ではなく、電磁弁本体の手動操作ボタンで切替を行います。電源やスイッチボタンを排除することでコストを抑え、サイズもコンパクトになっています。
ローコスト・HオプションタイプTRK-A01-LH
ハイクラスタイプのローコスト版です。ローコストタイプと同様に電気を使わない仕様になっておりますが、ハイクラスでできる真空吸着やエアブローのトレーニングも実施可能です。
本体はローコストタイプと同じで、真空エジェクタと真空パッドのセット品とエアブローノズルが添付されています。
また、複動シリンダもスイッチ付仕様になっており、別途DC電源を用意することでシリンダスイッチのトレーニングもできるようになっています。
空気圧機器トレーニングキットで学べる12の基礎知識
空気圧機器トレーニングキットでは、空気圧の基礎知識について次の12個の項目を体感することが可能です。
- エアフィルタの役割
- エア圧力の調整方法(レギュレータの使い方)
- 残圧排気弁の役割と使い方
- 電磁弁の3ポートと5ポートの使い分け
- 電磁弁のシングルとダブルの使い分け
- 3ポジション電磁弁の使い分け
- 単動シリンダと複動シリンダの違い
- シリンダスイッチの役割と調整方法
- スピードコントローラの使い方と役割
- リバースレギュレータの使い方と役割
- 真空吸着に必要な機器
- エアブローノズルの効果と種類
エアフィルタの役割
エア機器で必ず使用するのがエアフィルタです。二次側に使用する機器を異物等から守りますが、どのような部品でその役割を果たすのかを確認できます。
エア圧力の調整方法(レギュレータの使い方)
エアの圧力調整にはレギュレータを使用します。レギュレータでの圧力調整方法が分かり、また圧力設定によりエアの力がどのように変化するかを体感することが可能です。
残圧排気弁の役割と使い方
意外と忘れがちですが装置を安全にメンテナンスするためには必ず必要になるアイテムです。使い方と役割を習得することができます。
電磁弁の3ポートと5ポートの使い分け
電磁弁は配管ポートの数によって用途が変わります。3ポートと5ポートをそれぞれ使用した場合のシリンダの動きを確認することができます。
電磁弁のシングルとダブルの使い分け
電磁弁にはシングルソレノイドとダブルソレノイドがあります。実際にシリンダの動きがどのように変わるかを見ることができ、その違いを体感することができます。
3ポジション電磁弁の使い分け
電磁弁にはシングル、ダブルの他にも3ポジションタイプがあり、この3ポジションタイプには3つの種類が存在します。この3種類の違いを体感することができます。
単動シリンダと複動シリンダの違い
単動シリンダと複動シリンダの2つを用意しています。それぞれの動かし方、動きの違いを体感して知ることができます。
シリンダスイッチの役割と調整方法
シリンダスイッチはなぜ必要なのか、どのような仕組みで反応するのかに加え、位置調整の仕方について実践で学ぶことができます。
スピードコントローラの使い方と役割
シリンダの動作速度はスピードコントローラによって調整することができます。その使い方、調整方法を体感することができます。
リバースレギュレータの使い方と役割
リバースレギュレータとシリンダを組み合わせた回路を組むこともできます。リバースレギュレータの役割とどのような場面で使用するのかを学ぶ事ができます。
真空吸着に必要な機器
空気圧機器では真空を利用してモノを吸い付けることもできます。真空はどのようにして作るのか、吸着にはどのような機器を使用するのかが分かります。
エアブローノズルの効果と種類
昨今では省エネは大きなテーマです。圧縮空気空気を吹き付けるエアブロー工程では多くの空気を消費しますが、省エネに役立つエアブローノズルの効果と種類について把握することができます。
空気圧機器の導入としては十分すぎるくらいの内容で、頭の中だけでなく体で覚えて身につくこと間違いなしです。
マニュアルも用意しているのでトレーニング内容や手順も心配無用
トレーニングキットで体感できるのは良いが、使い方や細かい説明をできる講師がいない…そんなご心配も無用です。
トレーニングキットの立ち上げ方法、配管の仕方、継手からチューブを外す方法、講義の進め方と手順、押さえておくべき豆知識など、全てわかりやすいように約40ページのマニュアルにまとめています。
トレーニングキットの購入者にはこのマニュアルを無料で提供します。誰でも安心して講義を進める事ができ、受講者の理解を深める事ができます。
アタッシュケースに収納で持ち運びや保管も簡単
トレーニングキットは収納・持ち運びができるアタッシュケース付きです。サイズはスタンダードタイプとHタイプは幅470mm、奥行357mm、高さ176mm、重さは約8kg。
LタイプとLHタイプは幅339mm、奥行295mm、高さ152mm、重さは約3.5kgです。
空気圧機器の講義を色んな場所で実施したい、社内の別の部署へ貸し出したいというケースでも簡単に持ち運びが可能です。
家庭用電源とエア源(コンプレッサ)がさえあればどこでも使用できますし、また使用しない時の保管にも困ることはありません。
使用している機器は安心の国内メーカー製
このトレーニングキットに使用されているエアシリンダ、マニホールド電磁弁、フィルタ、レギュレータなどの空気圧機器は全てCKD社製です。
CKDは日本国内の空気圧機器の大手(国内シェア2位)メーカーで、製品の耐久性や信頼性については定評があります。
そのため、トレーニングキットは安心して長くお使いいただくことができます。
良心的な価格設定で予算の悩みも解消
空圧機器メーカーシェア1位のSMCでもトレーニングキットの販売はされています。しかし、ネットでの販売価格を見ると…約60万円。とても気軽に導入できるような金額ではありません。
それに対し、空気圧機器トレーニングキットは一番高価なハイクラスタイプでも約25万円(税抜)。なんとメーカー製トレーニングキットの半値以下の価格で販売しています。
毎年入社する新入社員への教育、何年も使用できるトレーニングキットで予算にも優しい価格設定です。
さらに、それでも予算が厳しいという方はローコストバージョンも選択可能です。こちらは14万2,600円(税抜)となっています。
4機種の比較一覧は以下の通りです。
機種 | TRK-A01 | TRK-A01-H | TRK-A01-L | TRK-A01-LH |
---|---|---|---|---|
価格(税抜) | 223,000円 | 249,600円 | 142,600円 | 169,300円 |
エアフィルタの役割 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
エア圧力の調整方法 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
残圧排気弁の使い方 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電磁弁の3ポートと5ポート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電磁弁のシングルとダブル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
3ポジション電磁弁の使い分け | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
単動シリンダと複動シリンダ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
シリンダスイッチの調整方法 | 〇 | 〇 | - | △※ |
スピードコントローラの使い方 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リバースレギュレータの使い方 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
真空吸着に必要な機器 | - | 〇 | - | 〇 |
エアブローノズルの効果と種類 | - | 〇 | - | 〇 |
テキスト添付 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電源コード | あり | あり | なし | なし |
実際の使用者の口コミ紹介
それでは実際にトレキットを使用された方はどのような感想を持っているのでしょう?使用者の口コミを紹介します。
人材派遣会社 Iさん
社内教育用のキットを探していたところ50万円以上のものがある中、20万円以下と最初にコストに目が止まりハイクラスモデルを購入しました。
低コストだったのでそれなりに動けばいいくらいの期待値でしたが、実際に使用してみると教育内容もとっかかりとしては十分でよく考えられてるなと感じました。
特に教育マニュアルが用意されていることが大変良い点です。PDFデータで入手できるため印刷して受講者に配布することもできます。アタッシュケースで保管もでき、とても満足できる内容でした。
大手製造メーカー Kさん
新入社員向けの研修で使用するためローコストHオプションのトレキットを購入しました。本社は工場機能がなく、現物の動きを見せられる機会も少ないため、このようなキットがあり助かりました。
ローコストタイプは電磁弁の切り替えをスイッチではなく電磁弁の手動切替ボタンで実施しますが、特に滞りなくセミナーを実施することができました。
大きさもコンパクトで重さも3kg程度と軽いので持ち運びや保管にも困りません。10万そこそこで買えるものとして十分に役目を果たしてもらいました。
【注意事項】エア源は別途用意が必要です
トレーニングキットには圧縮空気を給気する必要があります。圧縮空気を作る環境がない場合には別途コンプレッサーが必要です。
今後のことも考えると手元にコンプレッサーを用意しておくことは必須と思いますので購入を検討しましょう。
ベビコンでは、フローバル製のPCR8075が家庭用電源AC100Vに対応しており、コスト的にもお手頃なのでおすすめです。
トレーニングキットの動作には上記のコンプレッサー容量で十分ですが、今後さらにエア流量が必要とか圧力の高いものが必要となる場合は、用途に応じて選定をしてください。
空気圧機器トレーニングキットの購入について
以上でご紹介した空気圧機器トレーニングキットのお見積り・ご購入方法の確認・お問い合わせについては以下よりお求めいただけます。
個人の方やクレジットカード(VISA or マスターカード)でのお支払いをご希望の場合は以下のtrekit shopよりご購入ください。
以上、空圧機器トレーニングキットの紹介でした。是非、トレーニングキットで空気圧機器の基礎知識を身につけていきましょう。