エアの圧力を自動で調整するには電空レギュレータを使用しますが、液体も同様に圧力を自動調整する方法はあるのでしょうか?
それは、CKD製の液体用パイロット式レギュレータPMPシリーズと、エア用の電空レギュレータを組み合わせて使用することで対応可能です。
本記事では液体圧力を自動調整する方法として、パイロット式レギュレータと電空レギュレータの組み合わせについて説明します。
液体用パイロット式レギュレータとは?
液体用パイロット式レギュレータとは、パイロットエアの圧力によって液体圧力を変動させることのできる機器です。
液体用パイロット式レギュレータには、液体を流すメイン流路と圧縮エアを供給するパイロットポートがあります。

メインの液体圧力はパイロットエアの圧力(操作圧力)に比例して変動します。下図はCKDのPMPシリーズのカタログ抜粋です。

このようにパイロットエアの圧力を変化させることで液体圧力を調整することができるのです。
パイロット式レギュレータを利用した液体の自動調圧回路
液体用パイロット式レギュレータはパイロットエアの圧力を操作することにより液体圧力を調整できます。
そのため、パイロットエアへの圧力操作に電空レギュレータを使用すれば、液体圧力を自動で調整することが可能となります。
下図のような回路になります。(CKDカタログを元に編集)

まとめ
液体用で電空レギュレータのような自動調圧できる機器は単品では目にしたことがありません。(探せばあるかも知れませんが…。)
もしこのような機能が必要となった場合はCKDのPMPとエア用電空レギュレータの組み合わせで用途を満たせます。
PMPは薬液でも使用できる製品ですので色々な液体に対応することができます。一度検討してみましょう。